以前、唾液の役割について投稿をしましたが、今回は唾液が不足や異常分泌が起こった際に引き起こす可能性がある問題についての投稿です。
<口腔乾燥症、ドライマウス>
唾液の不足は口腔乾燥症を引き起こすことがあります。口腔乾燥症は口の中が乾燥して不快感や口臭を引き起こすほか、咀嚼や嚥下困難、歯の脱灰、口内炎などの口腔疾患のリスクを増加させる可能性があります。
<歯周病>
唾液の不足は口腔内の酸性環境を中和する能力が低下し、歯周病リスクを増加させることがあります。歯周病は歯肉の炎症や歯槽骨の破壊を引き起こし、歯を失う原因となる可能性があります。
<むし歯>
唾液に含まれる抗菌物質や酸性環境の調節機能の低下は、むし歯のリスクを増加させることがあります。唾液の不足によって、歯の表面についた食物の残渣や細菌がうまく除去されず、むし歯の原因となる酸が歯を侵食する可能性が高まります。
<嚥下障害>
唾液は食物をスムーズに嚥下するための重要な役割を果たしています。唾液の不足は嚥下困難を引き起こし、食事の摂取や栄養摂取に問題を生じさせる可能性があります。
唾液の正常な分泌を促すためには、十分な水分摂取や唾液刺激をすることが重要です。
また、口腔内の健康状態を維持するためには、定期的な歯科検診や適切な口腔衛生管理が必要です。
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