むし歯は進行度合いによって、痛みの感じ方や治療内容が変わってきます。

プラーク形成（CO）

口腔内には常に細菌が存在し、食事や飲み物の摂取後に歯の表面にプラークと呼ばれる粘膜が形成されます。プラークには細菌が含まれており、これらの細菌は砂糖や炭水化物を分解して酸を生成します。

酸の作用（C１）

プラーク中の細菌が生成した酸が、歯のエナメル質（表面の硬い部分）に作用し、エナメル質を溶かすことにより表面に小さな穴やくぼみができ、これむし歯の初期段階となります。

むし歯の進行（C2）

むし歯はエナメル質を侵食した後、象牙質（エナメル質の下にある歯の内部組織）に進行します。象牙質はエナメル質よりも柔らかく、酸による浸食が進みやすいです。むし歯が象牙質に到達するとさらに進行し、歯の神経（歯髄）に到達する可能性があります。

神経の感染（C3）

むし歯が歯の神経に到達すると、感染が起こる可能性があります。神経は非常に感受性が高く、感染が起こると痛みや腫れが現れることがあります。感染が進行すると、歯根の周囲の組織にも感染が広がることがあります。

根の感染（C4）

むし歯が歯根の周囲の組織に感染すると、歯周炎や歯根嚢胞といった状態が生じる可能性があります。これにより、歯茎の腫れや痛み、歯のぐらつきが生じることがあります。

むし歯の進行は、食事習慣、口腔衛など、歯の構造など、さまざまな要因が進行の速度に影響を与えます。

定期的な歯科検診や適切な口腔衛生習慣の維持は、むし歯の進行を予防するためにとても重要です。

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