エナメル質形成不全は、歯のエナメル質の形成に問題がある先天性の疾患です。エナメル質は歯の外側を覆う硬組織であり、歯の保護や噛む力を支える重要な役割を果たしています。
エナメル質形成不全はエナメル質が正常に形成されないか、不完全な形で形成されるため、エナメル質の厚さや質が低下し、歯が脆くなったり、変色したりすることがあります。
遺伝子の変異や遺伝的な疾患によってエナメル質の発達に問題が生じる遺伝的要因、または妊娠中の母親の環境要因や薬物の使用も影響を与える可能性があります。
エナメル質形成不全の症状は個人によって異なります。
エナメル質の色や質感の変化
エナメル質が薄く、半透明または茶色や黄色に変色したり、白い斑点が現れる(ホワイトスポット)
歯の形態の異常
歯が不規則な形をしていたり、歯が凸凹していたりする
脆さ
歯が脆くて割れやすくなり、歯の欠損や割れが生じやすくなります。
エナメル質形成不全は、永久歯や乳歯どちらにも影響を及ぼします。治療法は症状の程度によって異なりますが、補綴治療(詰め物や被せ物)、歯の表面を保護するためのフッ素治療、審美歯科治療などが含まれます。
重要なことは、エナメル質形成不全は個々の状態によって異なるため、個別のケースに基づいた治療とサポートが必要です。
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