歯の構造をご存じですか？

歯は硬組織と軟組織でできています。

【エナメル質】

歯の表面を覆っている外側の体内で最も硬い組織です。主成分はハイドロキシアパタイトと呼ばれる鉱物結晶からなります。エナメル質は、咬合力や咀嚼時の圧力に耐えるために存在し、むし歯菌からの保護をします。

【象牙質】

エナメル質の下に位置する歯の主要な組織です。象牙質はエナメル質よりも柔らかく、主にハイドロキシアパタイトとコラーゲン繊維から構成されています。象牙質は歯の大部分を占め、歯冠（歯の見える部分）および歯根（歯の隠れた部分）の両方に存在します。

【セメント質】

歯根表面を覆う骨組織。主にハイドロキシアパタイトとコラーゲンから構成されており、エナメル質と同じぐらいの硬度を持っています。

【歯髄】

歯の中心部に位置し、神経組織、血管、および結合組織から構成されています。歯髄は歯の感覚や栄養供給に関与しており、歯の感覚を伝える役割を果たしています。

これらの組織が組み合わさって個々の歯が形成されます。歯の構造歯非常に複雑であり、それぞれの部分が特定の役割を果たしています。適切な歯のケアと定期的な歯科検診は、健康な歯を維持するために非常に重要です。