顎関節は、顔の両側にあるアゴの骨(下顎骨)と頭蓋骨の一部(側頭骨)との間にある関節で、口を開け閉めする際に必要な動きを可能にする関節であり、その際に問題が生じた場合を顎関節症といいます。
症状
顎の痛み
開け閉めや噛む動作に伴って、顎の関節や周辺組織に痛みを感じることがあります。
顎の制限
顎の動きが制限されたり、突然固まってしますことがあります。
音の発生
開け閉めの際に、カチッ、カクカクなどクリック音が聞こえることがあります。
顎の腫れや軟部組織の腫れ
顎の周囲に腫れが生じたり、腫れたように感じることがあります。
咬合の変化
噛み合わせが不快に感じることがあります。
頭痛や耳痛
顎関節の問題が頭痛や耳の痛みと関連して現れることがあります。
原因
顎関節への外傷
事故やスポーツ中の顔面の打撲などが原因で、間接に損傷を与えることがあります。
咬合異常
歯の噛み合わせが不適切な場合、顎関節に負担がかかり、痛みや問題を引き起こすことがあります。
ストレス
ストレスにより、顎を過度に緊張させることがあり、症状を悪化させる可能性があります。
ブラキシズム
就寝中、無意識のうちに歯ぎしりや噛みしめをすることが、顎関節に影響を与えることがあります。
関節内の軟骨の損傷
顎関節内の軟骨に損傷が生じることで症状が発生する場合があります。
矯正歯科
歯の矯正に伴って、顎の位置が変化し、顎関節症が発症することがあります。
顎関節症は軽度であれば自然に改善することもありますが、慢性的な痛みがある場合や痛みが強い場合には専門医の診断と適切な治療を受けることが重要です。
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