歯の動揺度とは、歯がその正常な位置からわずかに動いてしまう程度を表す指標です。歯は正常な状態では軽微な動きがあるものですが、異常な動揺度があると歯周組織や歯槽骨の健康に問題がある可能性があります。歯の動揺度は歯周組織の状態を評価し、歯周疾患や他の歯科的な問題を判断するために測定されます。
歯の動揺度は通常、以下の程度で分類されます:
Grade 0 (G0):
歯が正常な位置に固定されており、動揺が見られない状態。歯周組織や歯槽骨に特に問題がないことを示します。
Grade 1 (G1):
歯がわずかな動揺を示す状態。歯周組織に軽度の炎症や軽微な歯周ポケット(歯と歯肉の間のスペース)がある可能性があります。初期の歯周病のサインとされることがあります。
Grade 2 (G2):
歯が明らかな動揺を示す状態。歯周組織の炎症が進行し、歯槽骨の吸収が進んでいる可能性が高いです。これは中程度から進行した歯周病のサインとされます。
Grade 3 (G3):
歯が大きな動揺を示す状態。歯周組織の炎症や歯槽骨の損失が進行し、重度の歯周病が進んでいる可能性があります。
歯の動揺度は、歯周検査の一環として、歯科用具を使用して測定されます。適切な治療やケアが行われることで、歯の動揺度を改善し、歯周組織の健康を維持することを目指します。
歯の揺れを感じた場合は、歯周病がかなり進行しています。そうなる前に定期的な検診を受診しましょう。
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